かーの主治医とのお別れ
- 2017/10/06
- 20:00
かーを救ってくれて、その後も、病院の垣根を越えて、私の家族と外の社会とをつないでくれた小児科の先生が亡くなってしまいました。
私の3歳年上のその女医さんは、ずっと私の心の支えでした。
東京に戻ってから、かーの様子や生活について、写真でご報告したり、帰郷の都度会いに行くと、それはそれは心から喜んでくれて、いつも応援してくれました。
かーが退院後、カニューレ抜去で意識がなくなった時も、先生の顔を見た途端、私の気持ちがすーと落ち着きました。
東京でうまくいかなかったら、もし今後どうしようも立ち行かなくなったら、先生のところに逃げ戻ろう、そんな場所があったから、私には絶対的な味方がいたから、私は自分の正直な思いを口でき、強くなれました。
先生は、かーが生まれる2年前から病気がわかっていたらしく、薬を調整しながら、最期まで小児科医として現場にい続けました。
先生が病気だっただなんて、亡くなったとの知らせを受けるまで、私は全く気付きませんでした。
かーがNICUでお世話になった半年間、先生はいつもいつもNICU(もしくは外来)にいて、来る日も来る日も救急搬送されてくる赤ちゃんを全力で救い、親には静かに状況を説明し、大きく揺れ動く親の思いや叫び、訴えを淡々と聞いていました。
そんな姿をずっと見てきました。
かーが入院していた頃は、よく3、4日、病院に泊まり込んでいたらしく、たまに家に帰っても、お風呂に入って、ご主人の食事を作りためるぐらいだったようです。
看護師さん情報です。
お通夜には、子どももたくさん来ていました。
350人収容のホールでは収まりきらない人が集まり、エントランスホールにも椅子が並べられ、それでも足りず、立っている方がたくさんおられました。
医師としての顔ではない写真やお話を聞き、新たな顔を知り、でも、やはり子どもが大好きで小児科医として邁進してきた姿がわかり、それを全面的に支えてきたご主人がいて。
お通夜に出るまでは、悲しみしかなかったけど、お通夜に出て、不思議と清々しい気持ちにもなりました。
先生、本当にかっこいい。
人には外からは見えない思いや過去や、生活がある。
全身全霊で生ききった先生には、また力をもらいました。
お通夜では、かーのNICU時代のお友達にも会えました。
NICUと外来の看護師さん、事務の方、リハビリスタッフとお世話になったたくさんの方々に会えました。
改めて、いっぱいの方に支えられ、今がある、そんな感謝の気持ちでいっぱいになりました。
先生のお通夜に参列できてよかった。
目の前の子どもの力を信じて疑わず、そんな姿に私は救われました。
いつか、かーが大きくなったら、先生について、しっかり伝えたい。
先生の思いがつまった、かー。
先生のことを知ることで、きっと、かーも支えられるだろうな。
また先生に会いたいです。
先生に会っても恥ずかしくない人生、先生が喜んでくれるだろう人生を生きたいです。
最後に。
先生は以前から子どもたちがいかに「前向きか」、子ども自身が生きようとするか、口にしていました。
だいぶ前だけど、先生とのやりとりの中のことば↓
「子供たちというのは本当に迷わず頑張るのです。それを横でたくさん見て来たのが私の自慢です。」
命、死や生に真正面から向き合ってきた先生。
本当に本当にありがとうございました。
先生に診てもらえて本当に幸せです。

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私の3歳年上のその女医さんは、ずっと私の心の支えでした。
東京に戻ってから、かーの様子や生活について、写真でご報告したり、帰郷の都度会いに行くと、それはそれは心から喜んでくれて、いつも応援してくれました。
かーが退院後、カニューレ抜去で意識がなくなった時も、先生の顔を見た途端、私の気持ちがすーと落ち着きました。
東京でうまくいかなかったら、もし今後どうしようも立ち行かなくなったら、先生のところに逃げ戻ろう、そんな場所があったから、私には絶対的な味方がいたから、私は自分の正直な思いを口でき、強くなれました。
先生は、かーが生まれる2年前から病気がわかっていたらしく、薬を調整しながら、最期まで小児科医として現場にい続けました。
先生が病気だっただなんて、亡くなったとの知らせを受けるまで、私は全く気付きませんでした。
かーがNICUでお世話になった半年間、先生はいつもいつもNICU(もしくは外来)にいて、来る日も来る日も救急搬送されてくる赤ちゃんを全力で救い、親には静かに状況を説明し、大きく揺れ動く親の思いや叫び、訴えを淡々と聞いていました。
そんな姿をずっと見てきました。
かーが入院していた頃は、よく3、4日、病院に泊まり込んでいたらしく、たまに家に帰っても、お風呂に入って、ご主人の食事を作りためるぐらいだったようです。
看護師さん情報です。
お通夜には、子どももたくさん来ていました。
350人収容のホールでは収まりきらない人が集まり、エントランスホールにも椅子が並べられ、それでも足りず、立っている方がたくさんおられました。
医師としての顔ではない写真やお話を聞き、新たな顔を知り、でも、やはり子どもが大好きで小児科医として邁進してきた姿がわかり、それを全面的に支えてきたご主人がいて。
お通夜に出るまでは、悲しみしかなかったけど、お通夜に出て、不思議と清々しい気持ちにもなりました。
先生、本当にかっこいい。
人には外からは見えない思いや過去や、生活がある。
全身全霊で生ききった先生には、また力をもらいました。
お通夜では、かーのNICU時代のお友達にも会えました。
NICUと外来の看護師さん、事務の方、リハビリスタッフとお世話になったたくさんの方々に会えました。
改めて、いっぱいの方に支えられ、今がある、そんな感謝の気持ちでいっぱいになりました。
先生のお通夜に参列できてよかった。
目の前の子どもの力を信じて疑わず、そんな姿に私は救われました。
いつか、かーが大きくなったら、先生について、しっかり伝えたい。
先生の思いがつまった、かー。
先生のことを知ることで、きっと、かーも支えられるだろうな。
また先生に会いたいです。
先生に会っても恥ずかしくない人生、先生が喜んでくれるだろう人生を生きたいです。
最後に。
先生は以前から子どもたちがいかに「前向きか」、子ども自身が生きようとするか、口にしていました。
だいぶ前だけど、先生とのやりとりの中のことば↓
「子供たちというのは本当に迷わず頑張るのです。それを横でたくさん見て来たのが私の自慢です。」
命、死や生に真正面から向き合ってきた先生。
本当に本当にありがとうございました。
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